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現創展 2022
第47回展
Pursuing true art with person-themed expressions
東京都美術館 11/26〜12/ 2
【第47回展 総評】
2022年11月26日〜12月2日
東京都美術館 1F <第4展示室>
第四十七回現創展は今回から会場が変わり一階第四展示室になった。
一般出品者も多く、昨年より質も向上したことは非常に良かった。会員の努力あったことを感謝しています。
グランプリに選ばれた稲田泰樹氏の「独裁者たち」アクリル八十号はエコをテーマにした秀作、ダンボールを効果的に使い表現している。
新人賞の大塚隆夫氏の作品「ひととき」油彩百号は見応えがあり、審査員も驚いていました。
人は絵画を観るために、どれほどの時間をかけることができるだろうか。またどれだけの努力とお金を使って芸術鑑賞をしたいと考えるだろうか。
あなたは本気で絵と向き合えますか。と問いたい。
描き手は一年かけて一枚の絵を仕上げる。観る方は二~三分で終わってしまう。いつもこの問いが頭をかすめる。せめて二~三時間をとって好きな絵をみることに集中させたい。
ゆっくり見た方がかえって見えてくるものがある。絵の片隅に可憐な赤い木の実を発見したり、木の枝についたクリスタルのような水滴をはっと息を呑んだりする。また空に浮かぶ雲の美しさと幽玄な光明に胸が高鳴ったりする。自分なりに作家も対話を重ねることが重要であると思う今日この頃です。
受賞作品数46点
受賞作品を掲載させて頂きました。
第47回記念現創展
審査委員長 大庭 修二
第47回記念 現創展
人物画部門受賞作品
グランプリ受賞作品
Grand Prix winning work
【独裁者たち】
Dictators
稲田 泰樹
Yasuki Inada
栄ある現創展でグランプリをいただき、誠にありがとうございました。この受賞を励みに現代社会を風刺した絵画を極め、今後の絵画美術文化活動に貢献していきたいと思っています。
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この度は大変名誉な賞をいただき、本当にありがとうございました
昨陽「独裁者たち」 東京タワーらしき塔がある都会の上空に、何やら歌舞伎役者風の四人の人物が並んでいます。彼らがまさに破壊しはじめている都会が黄色の夜景で光っていますが、所々に青と黄のウクライナ国旗が埋め込まれています。これは現在のウクライナの惨状が決して「ひとごと」では無く、東京でもすぐに起こるかも知れないという事を現しています。また、持続可能な開発目標ーSDGsーへの全面的な取り組みを表現するため、画材には環境負荷の少ない古紙から作られたダンボール板を使っています。ちなみにこの四人の人物は、日本の北西に位置する三つの隣国の指導者の方々です。
東京都都知事賞受賞作品
Governor of Tokyo Award
【my favorite】
竹中 英夫
Hideo Takenaka
この度は都知事賞という大変素晴らしい賞を戴き、身に余る光栄です。評価していただいた、外部審査員の方及び現創会の審査員の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
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この作品はスキルアップの為に描いてきたえの集合体作品です。
自分でピックアップした良い表情の人物を自分なりにアレンジしています。
以前にも会報蒼美にも書きましたが、ネット社会で人との繋がりが希薄な世の中ですが、最後は人対人になります。
今作品の制作途中の一枚を身近の人に見せた父っっこ反応が目を見開いて止まる人や声に出して感嘆する人、自分を描いてくれと言う人もいて、様々なタイプがいて面白です。
この人と人との繋がり、人間模様を他の出展者の皆さんは上手く表現されているので、私も日常の生活で人間観察等人間模様、一瞬の良い表情等を表現出来る様スキルアップして精進していく所存です。ご意見等ご指導いただければ幸いです。
今回評価をしていただき、本当にありがとうございました。
現創会賞受賞作品
Gensoukai Award
【憧れの地へ】
To the land of dreams
林 郁子
Ikuko Hayashi
この度は、現創会賞を頂く事が出来まして本当に有難うございました。又、暖かい寸評のお言葉も頂きまして嬉しい気持ちで一杯です。有難うございました。
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作品制作にあたり、コロナ禍から少しずつ元の生活に戻れるのではと切なる心の想いを、特に大好きな旅行復活を願い、心なごむイギリス、歴史ある大きな時計台が有名なチェスターを訪ねてみたくて「憧れの地へ」を題材にして描いてみました。
ここ数年前から画材を水彩からアクリルに変え作品の制作をしております。画材構成の中で、水彩では経験できなかったマチエールやコラージュの画面の変化の面白さ、奥深さが魅力的でめを見張ってしまいます。一つ戸惑うのは水彩と比べると乾きの速さにびっくりです。でもこれは長所とも短所ともなりうるものと思うのですが。今回も、画面構成の楽しさをどのように入れるかを頭において、搬入日ぎりぎり迄、試行錯誤の連続で筆を運ばせた作品なのですが、まだまだとても満足の出来る作品にはほど遠く、勉強の余地を沢山残しております。
「具象、抽象を問わず、感じた事象を工夫し造形に託する行為で、その工夫からうける印象が一番大事であろう。」と御指導いただいている先生のお言葉です。
日々、描いていくうちに色彩感覚も印象の中で随分と変わったように思います。
題材においても、人物のみの作品から今回のような風景を取り入れた画面構成の作品、モチーフが楽しい作品等、いろいろ経験をして少しずつですが制作できるようになりました。
思いがけないコロナ禍を過ごし、でも絵画の勉強には十分な時間を持てたと思います。今年度も無事四十七回展が開催され、沢山の皆様とお逢い出来た事に心から嬉しく思います。これからも自分らしい作品づくりに、楽しく頑張っていきたいと思っております。
キャラクタアート部門
受賞作品
ペン画部門
受賞作品